アウトドアなどで使われる防水防寒
防水性・防寒性について 〜アメリカ ゴアッテックス社の製品を具体例に〜
洋服の機能性は、気温や天候の変化の激しいアウトドアではとても重要な課題です。
中でも重視される機能性は「防水防寒性の高さ!」…着用者の安全や快適性を守るものになるでしょう。
そんな防水性、防寒性とは一体どんなモノなのでしょうか?
防水性、防寒性の高いモノで世界的に有名なのは、アメリカのゴアテックス社の服地を使用したウェアーです。
防水性というのは、そもそも構造上衣服内に一切の水の侵入を防ぐ機能を持った性能のことを言います。
ゴアテックス社の生地は、使用される場面によって沢山の種類がありますが中でも有名なものは、表地・メンブレン・裏地を貼りあわせた三層構造(スリーレイヤー)と言われる生地になるでしょう。
メンブレンとは、いわゆる卵の薄皮のような特殊な膜で、この膜が大きな役割を果たします。
膜には孔と呼ばれる目に見えない小さな穴が無数にあり、この穴の大きさは、雨粒の大きさの約20000分の1、水蒸気の約400倍の大きさと言われています。
この膜があることにより、雨風の侵入のみを防ぎ、中でかいた汗だけ外にだすという、なかなか合わせ持つことの難しい防水性と透湿性、両方を可能にしています。
この機能にダウンやポリエステルの中綿のライナー等の保温性を高めるモノを加えることによって、理想的な防水防寒性の高いウェアーが実現しています。
上記のような、機能を持ったウェアーは様々な環境下で働く労働者のユニフォームとしても利用されており、着用する沢山の人たちの安全を守り、仕事の効率を上げることに役立っています。