防水素材の防寒着、一商品を例に取り上げてこちらでお話しさせていただきます。
機能によって細く枝分かれしたバリーション豊かな防寒服
アメリカ3M社の開発した、高機能中綿「シンサレートTM」を使用した防水防寒ブルゾン。シンサレートTMとは従来の多少の重さ、厚みのある中綿とは違い、羽毛やポリエステル綿の厚みと同じで、温かさは2倍。尚且つ同じ温かさで比較した場合、ポリエステル綿よりも25%軽量です。表地には撥水加工を施し、縫い目の裏にシームテープを貼り付け、前立には折り返しがついているため、衣服内への雨の浸入を防ぎます。また、袖口に付いているアジャスターによって風の浸入を防ぐ事によって、衣服内で暖められた空気を外に逃がしません。気温が低くてもハードな作業中は汗をかく事も多いですが、透湿性も兼ね備えており、汗は水蒸気となって外に放出されるため、衣服内の気候を快適に保ちます。蒸れによる不快感はストレスになり、運動能力は群れていない状態よりも低下します。
寒さにあわせてライナーで調節ができるようになっているため、このブルゾンがあれば、気候や温度によって様々な場面での着用が可能になっています。丈夫で機能も充実したこのブルゾンはユニフォームとしてとても最適で、作業される方の身の安全を守り、更なる仕事の効率化のアップに繋がるでしょう。
どんな職種の人がどんな防寒着を着用するか・・・
その例として、商品化された完全防水防寒としては「冷凍倉庫内でのピッキング」や「仕訳業務」等です。
これらの業種は、真夏でも仕事着として防寒服を着用します。
またマイナス40℃〜60℃の対応品として屋外での雪上作業衣、厳しいフィールドでの登山用酷寒防寒服等のプロフェッショナルのための防寒着も一般的に開発されています。
また、屋外作業の土木工事、建設作業、水道工事用防寒着はもっともポピュラーなもので用途・現場によって求められる機能もさまざまでしょう。
官公庁の制服の調達品としての服装に含まれ自衛官、警察官、消防士、民営化された郵便配達員等が職業上の条件によって配布される防寒着もあります。
防水防寒ユニフォームとして着用する民間企業の職種としては、警備会社のガードマン用、中央卸売市場、魚市場などが透湿機能を備えた防水性の高い防寒ウェアーの着用が多く見られます。
スポーツ関連としてのライダー用は防寒や防風、完全防水や耐久性など各機能を強化して寒さをしのげるように数々の専用の工夫をこらしています。
パイロット用もその一種です。
レジャー用としてはスキー、フィッシングウェアーとして防寒性も高く雨や雪の中での活動性を要求される柔らかな風合いの完全防水防寒タイプと多種多様のウエア・作業服があります。